出産は、女性の体にとって非常に大きな変化を伴うライフイベントです。
出産後に
- 気分が落ち込む
- 涙が出やすい
- 不安感が強い
- やる気が出ない
- 疲れが取れない
といった状態が続くことがあります。これがいわゆる**「産後うつ」**です。
産後うつの原因には、ホルモン変化、睡眠不足、育児ストレスなどさまざまな要因がありますが、近年注目されているのが栄養状態、とくにミネラル不足です。
出産と授乳は、体内のミネラルを大きく消耗するため、栄養バランスが崩れると心身の回復が遅れることがあります。
出産は体内ミネラルを大量に消耗する
出産時には
- 出血
- 体力消耗
- ホルモン変化
が起こります。
さらに産後は
- 母乳の生成
- 睡眠不足
- 育児による疲労
が続くため、母体の栄養は急速に消費されていきます。
その結果
- 強い疲労感
- 気力低下
- 情緒不安定
などの状態が起こることがあります。
心の安定に関わるミネラル
精神状態を保つためには、脳内の神経伝達物質が正常に働く必要があります。
その働きを支えるのが、さまざまなミネラルです。
鉄(Fe)
鉄は酸素を運ぶだけでなく、脳の働きにも関係します。
産後は出産時の出血により鉄不足になりやすく、
- 疲れやすい
- 気力が出ない
- 集中できない
といった状態につながることがあります。
マグネシウム(Mg)
マグネシウムは神経の興奮を抑える働きがあります。
不足すると
- 不安感
- イライラ
- 不眠
などの原因になることがあります。
亜鉛(Zn)
亜鉛は神経伝達物質の働きに関わる重要なミネラルです。
不足すると
- 気分の落ち込み
- 食欲低下
- 免疫低下
などが起こる可能性があります。
カルシウム(Ca)
カルシウムは骨だけでなく、神経伝達にも関わるミネラルです。
不足すると
- イライラ
- 情緒不安定
などの原因になることがあります。
授乳はミネラルをさらに消耗する
母乳は赤ちゃんにとって重要な栄養源です。
その母乳は、母体の栄養から作られます。
そのため授乳期は
- カルシウム
- 鉄
- 亜鉛
- マグネシウム
などが体外へ多く使われます。
栄養補給が追いつかない場合、母体の回復が遅れ、心身の不調につながることもあります。
産後の体調を整える食事のポイント
産後は、消耗した栄養を補う食事が大切です。
意識したい食材として
鉄を多く含む食材
- レバー
- あさり
- しじみ
- 赤身肉
マグネシウムを多く含む食材
- 海藻
- ナッツ
- 大豆
亜鉛を多く含む食材
- 牡蠣
- 牛肉
- 卵
カルシウムを多く含む食材
- 小魚
- 豆腐
- しらす
魚・海藻・豆・野菜を組み合わせた和食中心の食事は、ミネラル補給に適しています。
産後は「体の土台」を回復する時期
出産後は、赤ちゃんのケアに意識が向きがちですが、母体の回復も非常に重要です。
- 疲れが取れない
- 気分が落ち込みやすい
- イライラする
といった状態が続く場合、体の栄養状態を見直すことも一つの方法です。
産後は、体内の栄養バランスを整え、体の土台を回復させる大切な時期といえます。
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